【薩摩川内市】高江町にある田んぼを生まれ変わらせた堤防です
「長崎堤防」は、薩摩川内市高江町、県道43号線沿いにあります。薩摩川内市景観重要資産になっています。長崎堤防は、1687年に完成しました。長さ約640メートル、3つの水門を持つ石積みの堤防です。のこぎりの刃のような形が特徴です。これは、川内川の水の勢いを弱めるための工夫で、今でも素晴らしい方法だと認められているそうです。「長崎堤防」の工事責任者は、小野仙右衛門でした。(現在、堤防沿いに小野仙右衛門を祀ってある小野神社もあります。)約8年の歳月をかけてできあがった堤防は、海が近いので、満ち引きが大きく、地盤も弱いため、造っては壊れと繰り返され、多くの犠牲の上で完成しました。その1つとして、「袈裟姫伝説」という話が残っています。米の不作地帯だった高江の新田は、こんなに美しく大きな水田になりました。長崎堤防の話を聞いてから、田んぼを見ると感慨深いものがあります。薩摩川内市の米作りを支えてくれている堤防を見たい方や、伝説について考えたい方は、行かれてみてはいかがでしょうか?
「長崎堤防」はこちら↓